研究内容

研究内容について

道具工学とは?

私たちは毎日、さまざまな「道具」を使って生活しています。
スマートフォンやハサミ、文房具、家具、調理器具、さらには自転車や家電まで。
こうした道具の中には、「ちょっと使いにくいな」、「もっとこうだったら便利なのに」と感じるものが意外と多くあります。
道具工学は、そんな道具の「使いにくさ」に気づき、それを科学的・工学的な視点から分析・思考し、より使いやすく改良・発明していく学問です。

たとえば、「普段何気に使っているハサミ」を見て、「なぜ押し込む持ち手と切り込む刃の移動量が異なるのか?」に気づき分析することで、「押し込む持ち手と切り込む刃の移動量が等しく」なるように思考して設計する。
そして、実際に試作品をつくり、検証します。

つまり道具工学は、日常生活の「ちょっとした不便」を出発点にして、新しい便利さや機能をつくり出す研究です。
使う人の体験を大切にしながら、理論とデザイン、ものづくりの力を組み合わせて、人の暮らしをより快適にする道を探っています。

Experience

Awareness

Analysis & Thinking

Invention

Experience

Awareness

Analysis & Thinking

Invention

研究へのアプローチと理念

誰も気づかないことが、
一番面白い

私たちの研究は、日常で使っている道具に対する「小さな気づき」から始まります。
「この道具、なんとなく使いづらいな」、「ここがもう少しこうだったら…」といった自分自身の体験に基づいた気づきを出発点に、問題の本質を見極め、解決へとつなげていきます。

誰も気づかないような違和感を見つけ出す研究者としての視点と、それを解決するためにまったく新しい機能や構造を発明する発明家としての創造力の両方を発揮します。
そこに面白さを感じられる感性。
それが、この研究室のものづくりの出発点です。

体験

気づき

分析・思考

発明